体がだるい原因として考えられるのは、どのようなことなのでしょうか。
<疲労の溜まりやすい生活習慣>
働きすぎで休息がなかなかとれなかったり睡眠不足が続いたりすると、疲労が蓄積していきます。
残業続きで自由にできる時間が少ないと、疲労だけでなくストレスも溜まるでしょう。
疲労の溜まりやすい生活習慣は、体のだるさにつながります。
また、睡眠時間や食事の時間が不規則だと体内時計が狂い、体調不良を引き起こすこともあります。
昼夜逆転の生活になると、脳の疲労感が強くなり自律神経の乱れを引き起こす原因となるため注意が必要です。
<精神的なストレス>
仕事のプレッシャーや人間関係の悩み、引っ越しや転勤などによる環境の変化、結婚や出産による生活の変化など、日常的にさらされているストレスや人生の転機におけるストレスなどさまざまなストレスがあります。
ストレスがかかることにより自律神経が乱れるため、だるさを感じやすくなるのです。
環境の変化や生活の変化が原因の場合は、新しい環境や生活に慣れてくれば自然とだるさも解消することが期待できます。
しかし、人間関係の悩みなどなかなか解決しないような原因の場合は、放置したままだとうつ病などの精神疾患につながる危険性もあります。
<風邪などの急性疾患>
風邪のひき始めや治りかけも、だるさを感じることがあるでしょう。
風邪の原因となるウイルスにはアデノウイルスやRSウイルスなどさまざまな種類がありますが、だるさを感じるかどうかは感染したウイルスの種類によって異なります。
風邪のほかにも、インフルエンザや急性肝炎などの急性疾患によってだるさを感じることがあります。
<食生活の乱れ>
忙しいからといって朝食を食べずにいたり昼食を抜いたりしていると、栄養が不足して疲れやすくなったり気力が落ちてしまったりします。
野菜や果物をほとんど食べず、タンパク質や炭水化物ばかりの食生活で栄養バランスが悪い場合にも、体調不良になることがあります。
意外と盲点なのが、食べ過ぎによるだるさです。
体が必要とする以上のエネルギーを摂取してしまうと、消化のために体に余計な負担をかけることになってだるさを感じます。
お菓子やお酒など糖質の多いものを摂取しすぎると、血糖値を下げるためにすい臓に負担をかけ、体内のエネルギーが奪われてしまうので注意が必要です。
コーヒーや紅茶など、カフェインが含まれるものを飲み過ぎるのもよくありません。
カフェインの効果でアドレナリンが分泌され、コーヒーや紅茶を飲んだ直後は眠気が飛んだように感じますが効果は短いです。
時間の経過とともに飲む前よりもだるさを感じてしまうため、コーヒーや紅茶を飲む場合には適度な量にしましょう。
<女性ホルモンのバランスの乱れ>
女性の場合は、月経の周期に関係してだるさを感じることがあります。
月経前の不快な症状を総称して月経前症候群、PMSと呼びます。
PMSの症状は人によってさまざまですが、代表的な症状はだるさや肌荒れ、乳房の張りやイライラといったものです。
PMSは月経の周期によって女性ホルモンのバランスが乱れることによって起こるため、月経前1週間にだるさを感じる場合にはPMSの可能性があります。
日本人女性の実に約70%がPMSに悩まされているというデータがあるほど、PMSはとても身近なものです。