骨盤を立てる座り方は、さまざまなシーンで応用できます。
座るのが椅子なのか、ソファなのか、床なのかなどによって、座り方のポイントが違ってきますので、自身の「座る環境」に当てはめてチェックしましょう。
<デスクでのパソコン作業>
骨盤を立てて座り、背もたれにはもたれません。
足を極端に前に出したり、後ろにひいたりすると骨盤が倒れてしまうので、足とひざの角度は90度になることを意識しましょう。
また、足裏は完全に地面につけるようにします。
画面に集中して頭が前に出ると猫背の姿勢になり、頭痛や肩こりなどの原因となります。
なるべく、頭が安定する位置から動かさないよう意識するのが大事です。
疲れてきたら、いったん立ち上がってブレイクしましょう。
<床>
不安定さや足のしびれが原因で姿勢がくずれやすい床ですが、クッションをうまく活用して骨盤を立てることを意識しましょう。
例えば”あぐら”や”体育座り”は、上半身が不安定になりやすく、時間がたつと骨盤が倒れて背中が丸くなってしまいます。
背もたれを使う、クッションを使うなどして上半身を安定させましょう。
”正座”は骨盤が立ちやすく、安定した姿勢ですが、長時間座っていると足がしびれてしまいます。
柔らかいクッションをお尻と足の間にはさむと、しびれを軽減させることができます。
<ソファ>
座面が柔らかすぎるソファで腰が痛くなった経験のある方も多いと思います。
これは、体がソファに沈みこんで姿勢が崩れ、骨盤が後ろに倒れる座り方を余儀なくされるからです。
また、デザイン性に優れたソファの中には、座面の奥行きが極端に長いものもあります。
このようなソファに座ると、背もたれに届かない状態で座るか、寝そべる状態にまで姿勢を崩すしかありません。
つまり、リラックスするためにあるはずのソファで、逆に疲れてしまったり、痛みが生じてしまったりすることもあるということです。
せっかくソファを買っても、床に座ってソファを床座りの背もたれに使う人が多いのは、このような要因からです。
解決策として、背当てクッションを使って背もたれとの隙間を埋めると、ソファでも姿勢を安定させることができます。
自分の体に合っていないソファが必要なのかどうかについても、改めて検討する必要があります。