1.手足冷えタイプ
手足の先が冷えるタイプで、末端型ともいわれています。
私たちの体は自律神経の働きによって、暑い時には血管を拡張して熱を放出し、寒い時は血管を収縮させて熱を逃さないようにすることで、体温を一定に保つ仕組みがあります。
また、寒い時には内臓が冷えることを防ぐために、手足の血管を収縮させることで、体の中心部分に優先的に血液がいくよう働きます。
そのため、運動不足や食事量が少なく、体内で熱を十分に作り出すことができないと、末端まで血液が巡りにくくなって、手足が冷えてしまうのです。
このタイプは、ダイエット中の女性に多くみられ、肌トラブルや月経トラブルも起こしやすくなります。
<対策>
・運動をして筋肉をつける。
→筋肉は体の中で最も多くの熱を生み出します。
・食事をしっかりとる。
→食事を消化吸収するときには熱が生じます。
これを食事誘発性熱産生といいますが、特にたんぱく質は食事誘発性熱産生が高い栄養素です。
食事にしっかりと取り入れることで、より多くの熱が生み出されます。
・お腹や背中を温める。
→冷えている手足を温めるのももちろん良いですが、内臓を温めてあげることで、手足まで血液が流れやすくなります。
・シャワーだけでなく湯船につかって温まる
・ストレッチをして血行を良くする
・ヒールの高い靴やきつい靴は足先の血流悪くするので避ける
2.内臓冷えタイプ
手足や体の表面は温かいのに、内臓が冷えてしまうタイプです。
冷えていることに気づきにくく、胃腸の不調などの症状が現れてから気づくこともあり、隠れ冷え性とも呼ばれています。
起床直後にお腹に手を当ててみて冷えている人は、このタイプです。
このタイプは、ストレスによる自律神経の乱れが原因の1つです。
自律神経が乱れることで、末端の血管が収縮せず、内臓に血液を優先的に送れなくなり、内臓が冷えてしまいます。
また、冷たい食べ物や飲み物をよく取る人にも多くみられます。
<対策>
・冷たい食べ物や飲み物を控えて、温かいものを取る。
→生野菜の食べ過ぎやスムージーなどはお腹を冷やしてしまうので、食べ過ぎには注意しましょう。
・ストレスを溜め込まず、寝る前などリラックスする時間をつくる
・体内時計を整えて、自律神経の乱れを整える
・暖かい服装にして体を温める。
→おしゃれも良いですが、薄着は避けましょう。
カイロや腹巻でお腹を温めるのも良いでしょう。