体がだるいときには、いったいどのように対処したらよいのでしょうか?
<良質な睡眠をとる>
体のだるさを感じる原因のひとつとして、自律神経の乱れが挙げられます。
自律神経を正常な状態に回復させるには、睡眠が何よりも大事です。
良質な睡眠とは、寝入ってから約3時間の間に深い眠りに入ることを指します。
<栄養のバランスに気を付ける>
食事を1日3回とっていても、栄養が偏った食事であれば体の不調が起こり、だるさを引き起こす可能性があります。
栄養バランスのよい食事を心がけ、疲労回復に努めましょう。
栄養バランスのよい食事の目安としては、1日に主食をごはんならば4杯程度、主菜を肉・魚・卵・大豆料理から3皿程度、副菜を野菜料理5皿程度、牛乳ならば1本程度かそれに相当する乳製品、果物をみかんならば2個程度です。
特に、ビタミンやイミダペプチドは体のだるさに効果があるとされています。
イミダペプチドを摂取するためには、鶏のむね肉・マグロ・カツオのいずれかを1日に100g程度食べるように心がければよいでしょう。
バランスのよい食事をとることが難しいなら、サプリメントや健康食品で補うこともできます。
<正しい方法で入浴する>
入浴によって血液の循環をよくすると、だるさを解消できる可能性があります。
入浴には、リフレッシュ効果や自律神経スイッチを切り替える作用があるのです。
ただし、43度以上の熱いお湯に肩まで浸かると体温や心拍数、血圧などが急激に変化してしまうため、それを調節する自律神経に大きな負担をかけることになります。
自律神経に負担をかけると活性酸素が大量に発生して細胞が酸化し、疲労につながるためだるさが増すでしょう。
だるさを解消するためには、正しい方法で入浴する必要があります。
温度の目安は40度で、浸かる時間の目安は10分~15分です。
全身浴で、肩まで浸かります。
入浴剤でリラックス効果を高めるのも、おすすめの方法です。
入浴後は体を冷まさないように早めにタオルで水分をふき取り、温熱効果を逃がさないようにしましょう。
<適度に運動する>
ジョギングなどの有酸素運動で血液循環をよくすると、疲労の原因物質とされる乳酸が筋肉や肝臓にてより効率的に処理されるようになり、だるさの軽減が期待できます。
ウォーキングやジョギング、サイクリングやスイミングなど、足腰の状況に応じて自分に合ったものを選ぶことが大切です。
運動には、ストレスに対して過敏に反応するようになっている状態を緩和する効果やストレス耐性が増す効果も期待できます。
すでにストレスが溜まっているとすればストレス解消にもなり、またストレスを感じにくい状態を作ることにもつながります。
疲れにくい体作りのため、そしてストレスを溜めにくい状態を作るため、日常的に運動習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。