○腸活 1
<お正月も生活リズムを保って免疫力をキープ!>
免疫細胞のひとつ「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」の活動は、覚醒時に高まって外敵のウィルスなどと戦い、睡眠中は低くなります。
年末年始に夜更かしや寝坊をして、生活リズムが崩れると、腸内環境も乱れ、NK細胞が覚醒時に活性化できず、免疫力が下がります。
お正月中もいつもと同じ時間に起きて朝食を摂ることで、腸内環境の乱れを防げます。
○腸活 2
<お正月に摂りたい腸活食材とは?>
善玉の腸内細菌を増やすためには、「食物繊維」の摂取が必要です。
大根やにんじん、蓮根などの根菜類は食物繊維が豊富なうえ、お腹を温めて腸を働かせてくれます。
味噌や漬けもの、納豆などの「発酵食品」も腸内細菌を増やしてくれます。
また、活性酸素を除去するためには、ポリフェノールを含んだブドウや、緑黄色野菜、ニンニク、ネギ、キノコ類などがおすすめ。
これらの食材には「フィトケミカル」と呼ばれる植物性の抗酸化物質が含まれているので積極的に摂りましょう。
特に50代以上は、お正月もお餅などの糖質より、不足しがちなタンパク質を補うために肉や卵を食物繊維と共に摂ることが老化予防に役立ちます。
肉はステーキや鍋料理など、シンプルな調理法で食べるのがおすすめです。
油の質が悪い揚げものや、加工食品の中でも多くの添加物を含んでいるものは腸内細菌に悪影響なので、できるだけ避けましょう。
☆便でわかる快腸チェック法!☆
便を見れば、腸内が元気かどうかがわかります。
便の約80%は水分で、食べかすは約5%に過ぎず、残りの大部分は、腸粘膜と腸内細菌がフルに働いて新陳代謝した後の残骸です。
便の量が多いということは、それだけ腸粘膜と腸内細菌が元気に働いてくれたという証拠です。
逆に便の量が少ないということは、腸粘膜と腸内細菌があまり働いていないことになります。
便はスルッと出るバナナ状が理想的。
軟便やコロコロ便の場合は、腸活食材を意識した食生活に変えましょう。
○腸活 3
<タイプ別 腸に優しいお酒の飲み方とは?>
年末年始はお酒を飲む機会も増えます。
飲み過ぎは腸に負担をかけますが、逆にお酒を我慢するストレスも腸に悪影響を与えます。
アルコールを分解した後にできるアセトアルデヒドを無毒化する酵素の働きの有無で、お酒に対する強さが違ってきます。
自分のタイプに合う飲み方をすれば、腸への負担も和らげられます。
1.両親がお酒を一滴も飲めず、本人も全く飲めないタイプ
遺伝的にアルコール分解酵素の働きがないので、酒席でもお酒を口にしないことです。
2.両親のいずれかがお酒を飲めず、お酒を飲むとすぐに顔が赤くなるタイプ
アルコール分解酵素の働きが弱いので、飲むなら約1合程度にしておきましょう。
3.両親がお酒を飲めて、本人もお酒に強いタイプ
アルコール分解酵素の働きがある人です。このタイプは禁酒のストレスでがん細胞が増えるという研究データ(酒量と染色体の入れ替わりの数の研究 1994年)もあるので飲んでも構いませんが、飲酒量は1日2合までにして、必ず「休肝日」を設けましょう。
(※飲酒は20歳になってから。お酒は楽しく適量を。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。飲酒運転は法律で禁じられています)
○腸活 4
<好きな人と食事を楽しもう!>
人は不安や緊張を感じると、腸内の悪玉菌が増殖して腸内環境のバランスが乱れます。
すると、それによってさらに脳が不安と緊張を増幅させるという悪循環が生まれます。
あまり 仲の良くない人と食事をすると、不安感や緊張感が高まって、腸内環境に悪影響を及ぼす可能性があるので、年末年始はできるだけ好きな人と一緒に食事をする機会を増やしましょう。
○腸活 5
<寝正月は禁物!適度な運動は腸を若返らせる!>
ダラダラと寝正月を決め込んでいると、腸のぜん動運動が滞って、便秘になりやすくなります。
また、運動不足だと代謝が落ちて、正月太りしがちです。
それを防ぐには、お正月休み中も適度な運動が欠かせません。
神社参拝のついでにウォーキングをしたり、テレビを観ながら足腰を動かすなどの軽い体操をするだけで腸の働きがよくなります。
皆さんもぜひ試しにやってみてくださいね。