・手足の先がいつも冷たくて爪も割れやすい
・上半身は温かいのに下半身が冷えやすい
・いつも厚手の服を着ているのに寒く感じる
という方はいませんか?
<冷え性とは>
実は冷え性は非常にあいまいな概念で、そのため多くの医院で治療が難渋する疾患です。
冷え性を広辞苑で調べると「冷えやすい体質。血液の循環のよくない身体。特に足・腰などの冷える体質」と記載されています。
英語では「Cold Sensitivity」「ColdIntolerance」で表現されます。
西洋では寒い気温で特に敏感に反応する場合に使用され、
・痛み/不快感
・こわばりの変化
・色の変化
・感受性の変化
の4つが単独か組み合わさって起こるとしています。
「日本人女性の2人が1人が冷え性であり、3割の男性も冷え性」といわれているほど、冷え性はよくある疾患です。
しかし冷え性の原因は非常に多岐にわたるため、一人ひとりに合った治療方法が必要な疾患と言えるでしょう。
<冷え性と低体温の違いは?>
冷え性と低体温の違いは「寒いと感じる不快感」が中心になるに対して、低体温は「中心体温が35度以下」になった状態を指します。
つまり、冷え性は冷える「症状」が中心であるのに対し、低体温は実際の体温が低い場合です。
もちろん実際の体温が低くて冷え性につながる場合もありますが、体温が低くなくても「冷える感じが強い」方はたくさんいます。
逆に実際の体温が低くても冷える感じがしない方もいます。
その意味で低体温と冷え性はオーバーラップする部分もありますが、まったく別の疾患といえます。
自分が低体温か冷え性なのかは、より中心部分の体温を測定する機械を用いるとわかります。
中心温度は「直腸」「鼓膜温」「舌下温」「腋か温(わきの温度)」の順です。
中心温度であるほど温度は高くなります。
中心温度でも35度台の方は「低体温気味」といえますね。