特に何かをやったわけでもないのに、午後から痛みが出てきた!
寝る前に痛みが強くなってきた!
など特にこれと言った原因が見当たらない方、いらっしゃると思います。
それってもしかして、「頚椎椎間板ヘルニア」かもしれないですよ。
頸椎ヘルニアとは!
頚椎には、頚髄(脊髄)とよばれる神経組織が通っており、脳から手や肩に向けて送られる信号は全てこの頚髄(脊髄)を通して届けられます。
各頚椎の間には椎間板と呼ばれる組織があり、上下の頚椎を支えるクッションの働きを持っています。
この椎間板が破れて各神経を圧迫するのが頚椎椎間板ヘルニアです。
【頚椎椎間板ヘルニアの原因は】
椎間板が飛び出してくる原因の一つとして、老化現象による機能の低下が挙げられます。
背骨をつなぐクッションの役割をしている椎間板が主に加齢変化により後方に飛び出すことによって起こることがあります。
30~50歳代に多く、しばしば誘因なく発症します。
また、悪い姿勢での仕事やスポーツなどが誘因になることもあります。
頚椎の間にある椎間板は常に圧力のかかる状態にあるので、組織の中で最も早く老化が起こるとされます。
そのため、劣化が進んで外側の膜に亀裂を起こし、中の髄核が飛び出して神経を圧迫し、痛みやしびれなどの症状を引き起こすのです。
【頚椎椎間板ヘルニアの症状は】
頚椎椎間板ヘルニアの症状は、以下のように多岐にわたります。
これら全身の症状は神経の障害によって起こってくるものです。
病状の悪化は1→2→3→4の順に進行してきます。
1.首・肩部症状
肩こり、首痛、背中の痛み、前胸部痛
2.腕、手症状
上肢の痛み、腕のだるさ、手のしびれ、手のむくみ、握力低下、腕の筋肉の萎縮
3.頭部、顔面症状
後頭部痛、頭痛、目の奧が痛い、眼性疲労、眼充血、耳鳴り、めまい、ふらつき
4.下半身症状
脚のつっぱり、歩行障害、尿コントロール障害、尿失禁
飛び出す場所により、神経根の圧迫、脊髄の圧迫あるいは両者の圧迫が生じます。
症状が悪化する前に対処できますので早めの受診をお勧めします。
明日の投稿は、症状の1~4までを詳しく解説していきます。