一歩外に出れば猛暑で大汗、しかし通勤電車やオフィスでは強い冷房で体が冷えてしまう……。そんな夏でも体調を健やかに保つサポートをしてくれるのが入浴です。
「入浴も暑いから入らない」「お湯を沸かすのが手間」「時間がないから入らない」など色々な理由があると思います。
そこで、入浴がもたらす健康効果のご紹介をしていきます。
<シャワーだけでは得られない入浴の7大効果>
暑い夏はシャワーを浴びるだけで湯船にはつからないという人も多いのでは?
しかしこれはもったいないこと。
湯船につかること=入浴には、シャワーだけでは得られない多くのメリットがあるからです。
入浴の代表的な健康作用として、次の7つが挙げられます。
1 血流改善
体が温まることで血管が拡張し、血流が改善。全身に血液が行き渡り、新陳代謝もアップ。
また、温めることで神経の過敏性を抑えられる場合もあり、神経痛など慢性的な痛みを和らげたり、筋肉の収縮による肩こりをほぐしたりする効果が期待できます。
ただし、片頭痛がある時やぶつけたばかりの打撲の時は避けましょう。
2 むくみなどの改善
湯船につかると体に水圧がかかり、体の表面はもちろん、皮膚の下の血管などにまで圧力が加わります。
その圧力によって手足などの末端にたまった血液が心臓へと押し戻され、血流やリンパの流れを改善します。
これを「静水圧作用」といいます。
むくみなどの改善効果が期待できます。
3 浮力作用
水中では浮力によって体重が10分の1程度になります。
重力から解放され、体が軽くなることで、関節や筋肉の緊張が緩み、リラックス効果が期待できます。
4 清浄作用
体の表面の汚れはシャワーで落とせますが、しっかり湯船につかることで全身の毛穴が開き、余分な皮脂が流れ出ます。
5 蒸気・香り作用
お湯の蒸気で鼻やのどなどの粘膜に湿り気が与えられ、乾燥予防につながります。
また、お湯を張った洗面器に好きな香りの精油(エッセンシャルオイルなど)を垂らして浴室を香りで満たすとリラックス効果が高まります。
6 粘性・抵抗性作用
水中で体を動かすと、陸上よりも体に負荷がかかります。
湯船につかりながらゆっくりストレッチなどをすると、筋肉に刺激を与えることができます。
7 解放・密室作用
浴室という密室空間で湯船につかることにより心と体が解放される感覚を味わえます。
このことから、浴室は究極のリラックス空間ともいえるでしょう。