梨状筋症候群とは、お尻にある梨状筋に坐骨神経が圧迫されることで痛みやしびれを生じる病気です。
トイレに座る、長時間自転車に座るなどの行為で坐骨神経に負荷がかかり、症状が誘発されます。
梨状筋症候群は、主に身体所見から診断され、治療は安静やストレッチなどの保存的治療が基本です。
<症状>
坐骨神経が支配するお尻、太もも、ふくらはぎにかけて、痛みやしびれなどの症状がみられます。
持続するチクチクとした痛みが代表的です。
梨状筋が、コリコリと触れることもあります。
また、原因の項目で記載したように、症状はお尻に負担がかかる状況で増悪する傾向があります。
たとえば、長時間座ることを強いられる運転中、ゴルフなどが挙げられます。
<原因>
梨状筋症候群は、梨状筋によって坐骨神経が圧迫されることで起こります。
梨状筋は本来やわらかい筋肉ですが、何らかの原因で負担がかかって硬くなると、坐骨神経に影響を与えることがあります。
梨状筋症候群では、スポーツや運転での長時間の座位など、お尻に負荷がかかる状況で、症状が現れたり悪化したりすることがあります。