熱中症対策の重要性については、行政が中心の普及啓発活動や注意喚起で浸透しつつあるようですが、それでも依然として毎年多くの人が熱中症で医療機関に搬送される状況は続いています。
熱中症経験者の中には「まさか熱中症ではないだろう」と軽く考えたり、「自分は大丈夫」と過信していた人もたくさんいるようです。
しかし、「何だか体調が変だな」と思ったときにはすでに身体の自由が利かず、自力で対処ができない状態になっていることがよくあると言います。
また、口の渇きや手足の冷えの他に、身体がしびれるような感覚を覚えたという例もあります。
熱中症対策のポイントは、どんなに小さくても「いつもとは違う、おかしい」といった前ぶれとなる体調の変化に気づき、すみやかに水分や塩分を適切に摂り、暑さを避けて休息をとることです。
夏場の炎天下であっても、屋外での作業を余儀なくされる場合は、熱中症対策を優先して作業シフトを工夫したり、体熱上昇をおさえる機能のある作業服を積極的に着用するなどで、生命と健康を守るようにしましょう。