総務省の調査によると、日本人の全年齢の平均睡眠時間は女性が7時間36分、男性が7時間49分。
しかし働き盛りにさしかかった35~39歳では、女性が7時間22分、男性が7時間24分と短くなってきます。
なかでも最も睡眠時間が短いのが男女とも45~49歳。
この年齢層では女性が6時間48分、男性が7時間18分と、かなり睡眠時間が短いことがわかります。
では、睡眠時間が足りていれば、体の休息は十分といえるのでしょうか。
答えはNOです。
睡眠中は、深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」を繰り返しています。
レム睡眠中には基本的に筋肉は動かないようになっていますが、脳は活動をしており夢を見ています。
そして一晩にノンレム睡眠とレム睡眠を4~5回繰り返します。
ノンレム睡眠にはレベルがあり、最も深い眠りを得られるのが最初の1~2回。
つまり寝入ってから約3時間の間に深い眠り=ノンレム睡眠に達すれば、脳もカラダも休ませることができるため、朝起きた時に「ぐっすり寝た」という満足感を得ることができるのです。
また、寝入ってから2~3時間後に分泌されるのが成長ホルモンです。
「これ以上身長が伸びるわけではないから、成長ホルモンが分泌されなくても関係ない」と思っていたら、大間違い。
成長ホルモンは単に「成長」を促進させるだけでなく、「細胞の修復」や「疲労回復」に役立っています。
肌=皮膚や内臓の細胞を新しいものに入れ替える「ターンオーバー」は、成長ホルモンによって行われるのです。
そのため、成長ホルモンを「若返りホルモン」と呼ぶ専門家もいるほどです。
明け方になると、成長ホルモンに代わってコルチゾールというホルモンの分泌が高まります。
コルチゾールは、体内に蓄えられた脂肪をエネルギーに変えるホルモンで、体が目覚める準備を始めるのです。
睡眠の質がよくないと、成長ホルモンが十分に分泌されないうちにコルチゾールの分泌が高くなってしまいます。
「睡眠が不足しているなぁ」と感じた翌朝に、肌のコンディションがよくないと感じたことはありませんか。
それは、成長ホルモンが十分に体にいきわたっていないからかもしれません。
後日にいい睡眠を取れる内容の投稿をします。