首の周辺には、さまざまな筋肉が存在しています。
肩のコリや痛みに関係する筋肉をご紹介します。
<僧帽筋(そうぼうきん)>
首から背中にかけて広がっている筋肉で、肩こりに大きく関わっています。
僧帽筋に問題があると、肩をすくめたときに痛みが起こります。
<肩甲挙筋(けんこうきょきん)>
首と肩甲骨をつなぐ筋肉です。
僧帽筋とともに、肩をすくめるときに働きます。
首筋下から肩にかけてコリや痛みがある場合、肩甲挙筋が硬くなっている可能性があるでしょう。
<胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)>
首の側面にある大きな筋肉で、鎖骨や胸骨につながっていることから名付けられました。
首を曲げたり、回したりするときに使います。
胸鎖乳突筋が凝り固まっていると、首を前に傾ける動作がつらくなります。
<頭板状筋(とうばんじょうきん)>
首の後方にある筋肉で、首を伸ばすときに使います。
「首を後ろにそらすと痛い」という場合は、板状筋のコリが関与しています。
<菱形筋(りょうけいきん)>
僧帽筋の深部に存在する筋肉です。
筋肉を縮める働きがあります。
菱形筋が緊張すると、肩甲骨の動きが妨げられ、肩こりや猫背の原因になります。
☆日本人は肩こりになりやすい?
日本人は、欧米人に比べると肩こりになりやすいといわれています。
その理由のひとつが、骨格や筋肉の違いです。
日本人は、頭が大きいわりに、首から肩にかけての骨格や筋肉がきゃしゃにできています。
特に、中年期以降になると骨量や筋肉が衰えて、肩こりが加速する可能性も考えられるでしょう。
そうなる前に、首まわりの筋肉をしっかり鍛えることが大切です。