脊椎圧迫骨折は、上下方向からの力が加わって生じる背骨の骨折です。
正常な背骨では高所からの転落など大きな力が加わらなければ生じない骨折ですが、年齢とともに骨がもろくなり、尻もちをつくなどの軽微な衝撃でつぶれる場合や、知らない間に徐々に体の重みを支えきれずに椎体がつぶれてしまうことがあります。
閉経後の女性に多く、骨粗しょう症も大きな原因の一つと言われています。
骨折を生じると少しの体の動きでも腰や背中に痛みを感じ生活が著しく制限されてしまいます。
治療が順調にいけば、数ヶ月で骨折が癒合して痛みも軽減します。
圧迫骨折後の椎体偽関節(ついたいぎかんせつ)
圧迫骨折の治療が上手く行かないと、いつまで経っても骨癒合が得られない偽関節となり、体を動かすたびに骨が動いて、重い痛みやしびれが生じるケースがあります。
ひどい場合には、神経麻痺を生じ、寝たきりの原因となってしまう可能性のある、圧迫骨折の重篤な後遺症の一つです。