<腰痛が起こる原因って何?>
原因が特定できる腰痛でよくあるのは、坐骨神経痛、腰椎の圧迫骨折、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなどが原因の腰痛です。
このような腰痛は整形外科で診察を受け、レントゲンやMRIなどの検査を受けることで原因がはっきりします。治療方法として、専門のリハビリや投薬、場合によっては手術が必要となることもあります。
しかし、腰痛はこのような骨や椎間板といった、ありがちな箇所には問題が見つからないことも少なくありません。
例えば、筋肉の使い過ぎによる腰痛があげられます。同じ姿勢を取り続けるデスクワークの方や、重い荷物を運ぶ肉体労働の方に多い腰痛です。
その他、姿勢のゆがみによって椎間板が圧迫されるために腰痛が起こることもあります。
姿勢を正しくする筋肉が弱いために、腰が反り気味になっていたり、逆に前かがみになったりすることが原因です。
このような腰痛の場合、筋肉をほぐしたり逆に鍛えたりすることが必要となります。
<インナーマッスルって何か?>
インナーマッスルは体の中心に近い筋肉のことを言い、全身に存在しています。
インナーマッスルを鍛えると体温が上がり、それによって基礎代謝も上がるので、脂肪が燃えやすく、太りにくい体になると言われています。
インナーマッスルが鍛えられていないと姿勢が悪くなったり、骨盤が歪んでしまったりといった影響が出ます。
特に骨盤が歪むことで神経が圧迫され、腰痛を引き起こす原因にもなりかねません。
インナーマッスルを鍛えることで、腰痛が改善される可能性があるということです。
しかし、インナーマッスルは普段の生活をしているだけではなかなか鍛えにくい筋肉です。
従って、インナーマッスルを1日数分でも鍛えるトレーニングをすることが、健康への近道となるのです。
<インナーマッスルと体幹ってどう違うの?>
インナーマッスルと体幹は一見同じもののように思われがちですが、実はそれぞれ別の意味を持っています。
まずインナーマッスルとは、全身に数百もある筋肉のうち「体の中心部に近い筋肉」の総称になります。
これは「深層筋」とも呼ばれ、肌の上から手で触って確認できる表層筋よりも奥にある、骨に近い部分に備わった小さな筋肉を指します。
このインナーマッスルは、胴体はもちろんですが手足にも無数に存在しています。
一方、体幹は読んで字のごとく「体の幹」と言える部分、つまり「胴体」を指した言葉です。
両肩と両股関節を頂点とした長方形に見立てて「ボックス」と表現されることもあります。
体幹には手足は含まれていません。
よって、「体幹を鍛える」という場合は、手足の筋肉ではなく、胴体の筋肉(表層筋から深層筋まで含めたもの)を鍛えるという意味になります。
逆に「インナーマッスルを鍛える」という場合は、胴体だけでなく手足も含めた全身の深層筋を鍛えるという意味を持っています。