全身の体重を支え、常に大きな負荷がかかっている膝は、全身の中で最も痛めやすい関節といえます。
<なぜ膝が痛むの?>
膝の痛みの多くは、膝関節にある「関節軟骨」のすり減りによって起こります。
本来は関節軟骨がクッションとなり、骨と骨が直接ぶつかり合わないようにしているのですが、関節軟骨がすり減ると、骨同士がぶつかり合うようになり、痛みが生じてしまいます。
関節軟骨は、こんな理由ですり減ります。
1. 加齢
2. スポーツや仕事などで膝を酷使する
3. 運動不足などで太ももの筋肉が硬くなる
関節軟骨は一度すり減ると、自然に元に戻ることはありません。
そのため、動いていない時でも痛んだり、膝が腫れて歩きにくかったりする場合は、早急に医療機関を受診しましょう。
<太ももの筋肉を緩めると良い理由>
膝を安定させているのは、太ももの筋肉(大腿四頭筋)です。
運動不足で筋力が低下すると大腿四頭筋が硬くなり、アライメント(骨・関節の並び)が崩れて膝に負担がかかってしまいます。
大腿四頭筋の柔軟性を保つためには、ウォーキングや水泳、プールの中で歩くなど、膝に大きな負担をかけない程度の運動を習慣にしたいもの。
速い動きではなく、ゆっくりとした動きを心がけて膝への負担を減らしましょう。
体重の増加も膝には悪影響。
体重が1kg増えると、歩行時にはその数倍の負担がかかることも!
体重の増加を防ぐためにも運動習慣は大切です。