40代以降の膝の痛みで最も多いのが、変形性膝関節症です。
特に女性に多く、体重の増加、高齢になるほど発症率は高くなります。
<変形性膝関節症のメカニズム>
膝の関節軟骨は、骨と骨の間で衝撃を吸収するクッションのような役割をしています。
しかし、関節軟骨は加齢によって弾力性を失い、すり減ります。
若い人の関節軟骨は硬いゼリーのような状態ですが、年齢とともに豆腐のようなもろい状態になってしまいます。
その結果、膝の骨同士が接するようになり、関節の変形や強い痛みが出ます。
膝関節に水がたまって腫れることもあります。
<変形性膝関節症の原因>
加齢のほかに、「肥満」も変形性膝関節症の原因のひとつ。
体重が重ければそれだけ膝にかかる負荷は大きくなります。
また、下肢の筋力が少ない人もなりやすいと言えます。
<変形性膝関節症の症状>
多くの場合、膝の内側の関節軟骨がすり減るため、痛みも内側に出ます。
このほかにも、以下のような症状が現れます。
・膝をピンと伸ばせなくなる
・膝を完全に曲げられなくなる
・O脚になっていく
・歩くと強い痛みが出る
・正座ができなくなる
・しゃがめなくなる
・速歩きができなくなる
・手すりがないと階段の上り下りができなくなる
・膝の周辺が腫れる
・膝周辺が熱を持つ
<変形性膝関節症の予防・改善方法>
変形性膝関節症の予防・改善で肝心なのは、「下肢の筋力をつける」「体重を増やさない」「下肢の柔軟性を上げる」です。
そのためにおすすめなのが、水中ウォーキングです。
浮力を利用して膝に体重をかけずに下肢の筋力アップができます。
また骨盤周りも整えておかないと歩き方も変わってきてしまいます。
気になる方はお気軽にご来院してください。