骨折の予防のために大切なことは大きく二つ、「転倒予防」と「骨粗しょう症の予防と治療」です。
日常生活において歩行運動を積極的に行なうことが転倒予防としてたいへん有効です。
厚生労働省の示す目標では、70歳以上の高齢者でも男性なら6,700歩、女性5,900歩とされています。
朝起きたらまず万歩計を付けて実践しましょう。
しかし、高齢になれば移動速度やバランス感覚が多少悪くなるのは自然なこと。
そのため、たとえ転んでも折れにくい強い骨を作ることも重要です。
これは骨粗しょう症の予防と治療とイコールになります。
ポイントは以下の3つ。
1.適度な運動負荷
2.カルシウムや蛋白質を意識した食生活
3.ビタミンDの生成のために日光に当たる
骨密度は貯金のようなもの。
若い時(20-44歳くらいまで)に貯めた骨量は年齢とともに少しずつ減っていきます。
増えることはありません。
上記の3つはあくまでもその進行を遅らせるための対策です。
どんなに頑張っても残念ながら骨密度を再び上げる効果はありません。
病院で骨粗しょう症と診断された場合には、あくまでも薬による治療が必要だということをお忘れなく。